オランダの世界遺産 世界最大の蒸気ポンプによる揚水場

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2016年現在、ユネスコに登録されているオランダの世界遺産には以下のように文化遺産が9カ所、そして自然遺産が一か所あります。

文化遺産:
1995年 Schokland とその周辺 Flevoland 州
1996年 Stelling van Amsterdam(アムステルダムの防塞線) Noord-Holland en Utrecht 州
1997年 Kinderdijkse molens(キンデルダイク=エルスハウトの風車網) Zuid-Holland 州
1997年 Historisch gebied van Willemstad, binnenstad en haven(キュラソー島の港町ウィレムスタット市内の歴史地区) Curaçao
1998年 Ir. D.F. Woudagemaal(Ir.D.F.ヴァウダヘマール) Friesland 州
1999年 Droogmakerij de Beemster(ベームスター干拓地) Noord-Holland 州
2000年 Rietveld Schröderhuis(リートフェルトのシュレーダー邸) Utrecht 州
2010年 Grachtengordel van Amsterdam(アムステルダムの運河) Noord-Holland 州
2014年 Van Nellefabriek(ファン・ネレ工場) Zuid-Holland 州

自然遺産:
2009年 Waddenzee(ワッデン海) Friesland, Groningen en Noord-Holland 州

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Ir. D.F.ヴァウダヘマール

Ir.D.F.ヴァウダヘマールは、Ir.(エンジニア)である D.F.ヴァウダ(Dirk Frederik Wouda)によって開発された世界最大の蒸気ポンプによる揚水場。場所はフリースランド州南部のレメル(Lemmer)という町にあり、水はIjsselmeer(アイセル湖)へと排出されます。能力は毎分 4百万リットル、現在でも非常時に(一年に一度ぐらい)使用されています。


Ir.D.F.ヴァウダヘマールの建物。揚水される側


排水される側


Ir.D.F.ヴァウダヘマールから見たアイセル湖

1920年10月7日、当時の女王ウィルヘルミナ(koningin Wilhelmina)によって開所されました。

ユネスコ世界遺産への登録は1998年です。

ちなみにへマール(gemaal)は、ポンプ場という意味

見学者施設(het bezoekerscentrum)へ行き、一人 8ユーロ払って中に入るとそこは展示場になっています。しばらく待って見学者がある程度(20人ぐらいでした)集まると映画を見せてくれました。

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その後は映画を見たグループでガイドツアー。ガイドのボランティアとみられるおじさんは約一時間かけてじっくり説明してくれました。


4基のボイラーがあります。通常は2基が稼働。時には3基になる時もあるとか。1基は予備とのことでした。


重さ10ton のフライホイールを持ったポンプ。


ボイラーとポンプの模型。これで全体像が分かります。


Gemaal 建屋全体の模型。高さ60m、下部の直径 6m、上部は直径 3m の煙突で蒸気と燃焼ガスを排気しています。昔は石炭を燃やしていましたが、今はオイルです。

なお、Woudagemaal Audiotour というアプリがあって、それを聞けばガイドのおじさんの説明を補ってくれます。なんと日本語版もありました。

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