寒くて暗い憂鬱なオランダの冬 病気になる人も・・・

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毎年10月の最後の日曜日の朝3時に時計の針を一時間戻します。それによって、夏時間(daylight saving time、summer time)は終わります。

この日から翌年3月末の日曜日までオランダは冬時間で、日本との時差は8時間です。

オランダは結構高緯度、北海道よりもさらに北で樺太の北半分ぐらいの位置にありますので、夏は昼間の時間がとても長くて素晴らしいのですが、その反対に冬は昼間の時間がとても短いです。

夏至のころ(6月20日頃)、日の出から日の入りまでの時間は17時間近くあるのに対し、冬至のころ(12月20日頃)になるとそれが7時間余りになってしまいます。

たとえ7時間でも太陽が明るく照ってくれればまだしも、どんより曇った日、雨風の強い日が非常に多いです。

寒くて暗い冬は憂鬱ですね・・・、とただ愚痴っているだけで済んでいればいいのですが、オランダでは実際病気になる人も多いのです。

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Winterdepressie(Seasonal Affective Disorder、SAD)ウインターデプレシィ、季節性情動障害と言って、うつ病の一種です。

雨にも負けず、風にも負けず、作物の成長をじっと待つ・・・、明るい暖かな春の到来を我慢強く待つ・・・、おそらく農耕民族の日本人はこういうプレッシャーにも強いのでしょう。日本ではあまり聞いたことはない病気です。

狩りに出かけられない、獲物のいない冬は狩猟民族にとっては死活問題? いや、とにかくプレッシャーに対して耐性の少ない(無い?)オランダ人は・・・と言ってしまったら偏見でしょうが、とにかく患者は多いようです。

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Winterdepressie とは?

Wanneer de zon schijnt, zijn veel mensen vrolijker en vriendelijker dan wanneer het regent. Zodra in september of oktober de herfststormen beginnen, gaan veel mensen zich neerslachtiger voelen en kunnen zelfs depressies krijgen. Meestal is het geen echte depressie, maar een lichte vorm ervan. Dat wordt ook wel aangeduid met de termen ‘winterblues’ of een ‘winterdipje’. Sommige mensen ervaren echter dusdanig zware klachten, dat zij wel last hebben van een heuse ‘winterdepressie’.

「雨天の時よりも晴天の時のほうが多くの人は陽気で友好的になる。9月や10月になって秋の嵐が始まると人々は元気がなくなり憂鬱になってくる。ほとんどの場合、それは本当のうつ病ではないが軽いうつ病の症状ともいえる。確かに「冬の憂鬱」とか「冬の落ち込み」という言葉で定義されることもある。中には実際に「冬季うつ病」と呼ばれるような体の異常をうったえる人もいる。」

一番の治療法は、カリブ海の島にでも行ってさんさんと降り注ぐ太陽の光をたっぷり浴びること。もちろん地中海でもいいですが・・・。

老後はスペインで暮らすというオランダ人が多いのは非常によく分かります。

でも、こういう優雅な暮らしは誰にでもできることではないです。

そこで考えられたのが lichttherapie(光療法)。毎日、強烈な光の下で過ごすという治療法です。

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Lichttherapie

De lichtintensiteit van een lichttherapielamp is vele malen hoger dan dat van een gewone lamp. In de winter varieert de lichtintensiteit buiten tussen de 2000 en 10.000 lux, terwijl binnenshuis dit vele malen lager is (tussen de 0 en 500 lux). Een hoogzonnige dag heeft al snel een lichtintensiteit van 100.000 lux. Een normale lamp die niet meer dan 500 lux haalt en een zonnebank dat voornamelijk ultraviolet licht uitstraalt, zijn daarom niet effectief genoeg tegen een winterdepressie. Een half uur lang zo’n 10.000 lux per dag is een goede dosering om van je klachten af te komen.

「光療法には、普通のランプよりもはるかに高照度のランプが使われる。冬の期間、屋外の照度は 2000lux から 10000lux になるのに対し、屋内では 0lux から 500lux と非常に低い。晴天の日には 10万lux にもなる。普通のランプでは 500lux を超えることはないし、主に紫外線が照射される日焼けサロンのランプは冬季うつ病にあまり効果がない。10000lux の光を一日30分でも浴びれば冬季うつ病に効果がある。」

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太陽は素晴らしい。オランダに来てからというもの太陽の恵みに心底感謝するようになりました。

決して優雅ではないですが、プロフィールにも書いたように老後は、夏はオランダ、冬は(オランダよりも日照時間の長いと思われる)日本で過ごす、というのが夢です。精神衛生上もいいようです。

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