オランダに来た当初の頃は驚いていた三週間の夏休み、それが当たり前と思えようになったのはいつ頃からだったのか、もう忘れてしまいました。そういうところはオランダ生活にどっぷりと浸かっています。
でも、以前勤めていたドイツ系の会社でドイツ人の上司が5週間の休みをとった時にはちょっと驚きました。しかし、同僚たちも羨ましがるだけで特に問題も無く、いない間も特に業務には支障もなかったので、日本の会社ではちょっと考えられないようなこんなことも、それが世界標準なんだな、と思うようにしています。
それで、世の中なり、その社会なり、会社が問題なく動いていき、それなりの収入があって生活ができれば、それはそれでとても豊かな社会、豊かな生活なのだと思っています。
オランダ人はとにかく、休む時は徹底的に休み、自分たちの時間をものすごく大切にします。(上の例はドイツ人でしたが、オランダ人のほうが徹底しています)
子供たちの学校も休み(一週間以上の休み)が多いです。
2月には カーニバル休暇 carnavalvakantie(クロッカス休暇 krokusvakantie、もしくは春休み voorjaarsvakantie)があります。次は、Passen (イースター、復活祭)。
5月は、5月休暇 meivakantie (国王の日 koningsdag や 昇天祭 Hemelvaart, 聖霊降臨祭 Pinksteren と組み合わせる場合もある)、そして7月にはいると、zomer vakantie (6~8週間)。
9月から学校が始まったかと思うと10月には herfst vakantie(秋休み一週間)、12月には kerst vakantie (クリスマス)となります。いったい、いつ勉強しているのやら? と思う親は Jos だけなのでしょうか?
親のほうも小学生ぐらいの子のいる親は、学校の休みにあわせて休みをとって子供連れで遊びに行きます。3週間の夏休み以外に一週間ぐらいの休みを年に数回とる人もいますね。
さて、定時後 avond のほうですが、だいたい仕事は17時~18時の間に終わらせ、夕食は家族で一緒にとります。そのあと、趣味の集まり、テニスやサッカークラブ、友達や親戚の誕生会などで avond を楽しく過ごすのが一般的です。
ですから、Prettig avond! という言葉があって当然です。日本ではこういう avond の過ごし方はまだまだ一般的ではないでしょう。
それではまた Jos 愛用の(小学生向け)蘭々辞典を使って少し勉強しましょう。
vakantie = periode waarin je hebt van school of van je werk
これはもう訳すまでもないですね。(periode = 期間)すべて御存知の単語ですから、お分かりだと思います。
このように使います。
Jos will met vakantie naar Spanje gaan. ヨスは休暇でスペインへ行きたい。
休暇はやはり南の方、暖かいところへ行きたいです。
avond のほうは、tijd tussen middag en nacht in (午後と夜の間の時間)と書いてありました。
確かにそのとおりですが、avond の意味を調べる子は、middag も nacht も分からない可能性がありますよね。もうちょっと具体的に書いてあげたほうがいいとおもうのですが・・・。
例文として、
Mijn ouders zijn een avondje uit. 両親は夜出かける。
‘s avonds kijk ik vaak tv. 僕は、夜はたいていテレビを見て過ごす。
というのがありました。
やはり avond は出かけて楽しむ(子供はテレビで留守番?)というのが一般的なオランダの生活のようです。