数人のオランダ人と一緒に飲みに行くと、全員が一回ずつみんなに奢るようなことがよくあります。
Ik geef een rondje. (イク ヘーフ ェン ロンチェ)
全員に奢るよ、という意味になります。
つまみも無料のピーナッツ程度ですので、ただひたすら飲んで他愛もない話をするだけです。
10人もいるとビール10杯、全部で40ユーロぐらいになりますが、みんながそれを一回ずつ行うのです。つまり、全員に奢ることを10回繰り返すのです。
ソフトドリンクを飲む人がいたり、後半戦になってくるとさすがにスキップする人もいて、完全な均等割りではないですが、そこまで細かいところは求めないオランダ人です。
みんなが(ほぼ)等しく費用を負担することになるので、「割り勘」とも言えるでしょう。
これが本来の Dutch account、ダッチアカウント(割り勘)なのかなと思ったりもしました。
250cc か300cc ぐらいの小さなグラスですが、やはり10杯も飲むと結構つらかった(翌朝も)です。昔、若かった頃の話。毎回ビールにすることもなかったのですが、ついオランダ人と張り合ったりして・・・。
Willen jullie van mij iets drinken in het bruin café?
奢るよ、ブラウンカフェで何か飲まない?
Ik trakteer. (イク トラクティア)
僕が奢るよ。
これらも同じような意味ですね。
オランダ人と飲みに行ったときに使ってみてください
Bruin café ブラウンカフェ
Bruine kroeg、ブラウネクルッフとも言います。
最近はモダンなカフェも増えてきましたが、まだまだブラウンカフェ、たくさんありますね。
音楽もバンバンかかっていることもなく、スポーツバーなどと異なりテレビもなく、非常にシンプルですが、落ち着いて飲めます。
さて、ブラウンカフェとは?
Een ouderwets ingericht café met schaarse verlichting en veel (donkerbruin) hout in de inrichting.
「壁や家具は濃い茶色の木製で、薄暗い灯りの昔風の装いのカフェ」
19世紀、主人が失業した家の居間(woonkamer)で収入のために奥さんがお酒を提供したのがブラウンカフェの始まりのようです。
Kroeg、パブ、飲み屋関連の言葉:
een kroegentocht:
飲み屋から飲み屋へ渡り歩くこと。はしご酒すること
een kroegloper:
定期的に飲み屋にやって来る人
een stamkroeg:
定期的に行くお気に入りの飲み屋
een kroegbaas:
飲み屋の主人
Vanavond ga Ik een borrel pakken in mijn stamkroeg
今晩お気に入りのパブで一杯やるんだ。
これらも覚えておきましょう。
簡単会話 in het bruin café
ブラウンカフェでの会話です。
Jos: Wil je iets drinken, Mark? Een sherry, een whisky, of een borrel misschien?
Mark: Een pilsje graag. Ze hebben hier zeker geen Trappist?
Jos: Ik zal het vragen.
… Hallo!
Ober: Kan ik u helpen?
Jos: Een whisky graag … en heeft u ook Trappist?
Ober: Nee, wij hebben geen Trappist. Sorry.
Jos: Nee? Wat jammer! Dan maar een pilsje, Mark?
Mark: Ja, doe maar.
… Is het hier altijd zo rustig? Er is niemand.
Jos: Er is voetbal op de TV. Iedereen is thuis.
… Mooi, daar heb je de ober al.
Ja, de whisky is voor mij. Kan ik meteen afrekenen?
Ober: Ja, natuurlijk, meneer.
Jos: Hoeveel is het?
Ober: Acht twintig, meneer.
Jos: Heeft u een euro terug?
簡単な会話ですね。
難しい単語はほとんどないでしょう!?
borrel = strong liquor (一般の)強い酒
jenever のことを borrel と呼ぶこともあります。
ここでは jenever (オランダの蒸留酒)のことです。
jenever に関してはこちら:
もしくはこちら:
een pilsje = a beer, a Pilsen beer ピルスナータイプのビール
een pils と言っても構いません。je は付けて、小さいもの、可愛いものを表します。
verkleinwoord ( diminutive ) と言います。
verkleinwoord に関してはこちら:
Ze hebben hier zeker geen Trappist?
トラピストビールは置いていないだろうね?
Trappist はご存知ですね。メルマガでも何度か取り上げました。
オランダで唯一のトラピストビール醸造所が Noord-Brabant にあります。
Wat jammer! = What a pity! 残念!
doe maar = all right この場合は消極的に「じゃあ仕方ない」という気持ちも含んで「それでいいよ」と言っています。
meteen = right away, straight away, at once 直ちに、すぐに、早速
afrekenen = settle (up), pay 値段を決める、精算する、決算する、支払う
Kan ik meteen afrekenen? Jos と Mark は飲み終わったらすぐに別のところへ行きたいのでしょう。 Ober がいなくなっても、いつでもすぐに立ち去れるようお金を今支払おうとしています。
terug = back, change 戻す、返す
Heeft u een euro terug? 正確には「おつり1ユーロありますか?」ですが、「それだけ返してくれればいいですよ」 「残りは取っておいてください」という意味が含まれていますね。
さて、訳ですが・・・、
Jos: マルク、何にする? シェリーか、ウイスキー、またはイェネーバにする?
Mark: ビールにするよ。トラピストビールは無いだろうね?
Jos: 聞いてみるよ。
・・・ハロー!
Ober: 何になさいますか?
Jos: ウイスキー1つと・・・、トラピストはあるかな?
Ober: すみません、置いていないのですが。
Jos: そう、残念! それではピールでいいね、マルク?
Mark: ああ、いいよ。
・・・ここはいつもこんなに静かなのかい? 誰もいないね。
Jos: テレビでサッカーをやっているのさ。みんな家にいるよ。
・・・ああ、ウエイターがもう戻ってきた。
そう、ウイスキーは私。すぐにお勘定できるかな?
Ober: もちろんですとも。
Jos: いくら?
Ober: 8.2ユーロです。
Jos: おつりは1ユーロでいいよ。
オランダには、アメリカのような厳格なチップの習慣はありません。
でも、気持ちのいいサービスをしてくれたら「気持ち」(5%-10%程度)を置いていくようにしたいです。
一般的に給料の安いホレカ(Hotel, Restaurant, café)で働く人たちの貴重な収入源ですから・・・。