オランダ 町の中にある「けもの道」olifantenpaadjes

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Olifantenpaadjes って何だろう? 直訳すれば「像さんの小道」ですが・・・。
つい最近この単語を初めて耳にしました。

英語では Desire path、日本語では「けもの道」と呼ばれています。



でも「けもの道」は山の中で大型の動物が歩き回ることによって作られる道です。
何度も何度も歩くことにより地面が踏み固められ、木々の小枝は折られ、そして足下の下草は喰われて短くなったり、踏みつけられて枯れたりすることによって作られるのです。

同じような方法で作られた「けもの道」 olifantenpaadjes がオランダにもたくさんあるのですよね。

もっともそれは町の中にあり、人々が作った道なのです。

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Een olifantenpaadje is een niet-officieel fiets- of wandelpad dat onbedoeld door gebruikers van de reguliere fiets- en wandelpaden in de loop van de tijd wordt gecreëerd. Meestal ontstaat een dergelijk pad in een stuk groen, om zo een stuk van de officiële route af te kunnen snijden.
Olifantenpaden ontstaan doordat meerdere wandelaars of fietsers afzonderlijk van elkaar op dezelfde manier een route kiezen, die de officiële route afsnijdt. Wanneer zich eenmaal een zichtbaar spoor heeft gevormd volgen meer mensen het spoor en ontstaat er een pad.

「けもの道は公認されていない自転車道や歩道のことで、定期的に自転車や人間が通ることによって時間をかけて作られた道です。多くの場合、道端の草地の中に現れたもので、公式ルートの近道になります。
けもの道は、多くの人々や自転車が公式ルートの近道をするために、それぞれ独自に同じルートを同じような方法で通行することによって現れます。一旦その痕跡が見られるとさらに多くの人がそこを通るようになり、道が現れるのです。」

ほんの10数人程度が歩くだけ、10台程度の自転車が通るだけで、その痕跡ができるそうです。

今まであまり意識しなかったですが、家の周りを自転車で少し走ってみました。10分も走らないうちにこのように数か所の olifantenpaadje がありました。


写真手前の道から左の道へ行く場合、またはその逆の場合、どうしてもこの olifantenpaadje を通りたくなります。自治体は考えて、二つの道の交わるところに石を埋めて、角を多少丸くしていますが、不十分ですね。この olifantenpaadje に石を埋めて公式ルートにすればいいのに、と思います。



こちらもこの olifantenpaadje を通るのが自然でしょう。特にある程度のスピードで走ってきた自転車は直角には曲がれません。このように弧を描くのが自然の動線ですね。



行先別に二つの olifantenpaadjes ができています。



バス停に行くのに人が作った近道ですね。自動車道に沿って道はあるのですが、遠回りだし、バスから降りたときはすぐに自動車道から離れたくなることもあるのでしょう?

De mens wil altijd de kortste weg van A naar B. Stedenbouwkundigen en planologen willen vaak anders.


「A点からB点へ行くのに、人はいつでも最短距離を選ぶものです。ところが、市の建築担当者や計画担当者は別の考えを持っているようです。」

結局市の担当者がよくわかっていない、机の上で設計するだけで実際どのような使われ方をするのかよくわかっていないから olifantenpaadjes ができるのだ

という意見と、

オランダ人は一般に御上(おかみ)に反発したがるから、御上の言うことなど聞かずに我が道を行く、ということだから olifantenpaadjes ができる

という意見、どちらももっともだと思います。

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