オランダ 国王の日 国王とその家族と一緒に和気あいあいの雰囲気(gezellig)を味わう

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4月27日は Koningsdag(コーニンフスダッハ)、ウィレム・アレクサンダー オランダ国王、Willem-Alexander der Nederlanden の誕生日(verjaardag)です。

数少ないオランダの祝日(Feestdagen)の一つです。

復活祭(Pasen)、昇天祭(Hemelvaartsdag)や聖霊降臨祭(Pinksteren)、クリスマス(Kerstdagen)の他の祝日はすべてキリスト教に関係のある祝日ですが、唯一国王の日は(元旦もですが)宗教とは関係のない祝日です。

どこかの国と違って祝日はとても少ないですね。御上(政府)が音頭を取らなくても個人の責任で自由に休みを取ることができる自律した社会だからなのでしょう。

Koningsdag is de nationale feestdag waarop de verjaardag van de Koning wordt gevierd. Als 27 april op een zondag valt, wordt Koningsdag de dag ervoor gevierd.

「国王の日は、国王の誕生日を祝う国民の祝日です。4月27日が日曜日の場合には、その前日にお祝いをします。」

国王の日はオランダ中がオレンジ色に染まり、あちこちで様々な催し物が開催されます。国中がお祭り騒ぎになるといっても過言ではありません。

家々の軒先にはオランダ国旗が掲げられ、オレンジ色の服を着る人も多いです。

各地で野外コンサートやフリーマーケットが開かれます。

Koningsdag の翌日は普通の日(仕事をする日)のことも多いので、前日の夜(Koningsnacht コーニンフスナハトと呼ばれる)にも多くのイベントが行われます。

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Geschiedenis Koningsdag 国王の日の歴史


HET KONINKLIJKHUIS からの引用

Wilhelmina
Op 31 augustus 1885 werd in Nederland ter gelegenheid van de vijfde verjaardag van Prinses Wilhelmina de eerste Prinsessedag gevierd. Deze dag was de voorloper van Koninginnedag.

「1885年8月31日、ウィルヘルミナ王女の5歳の誕生日が最初の “Prinsessedag”(王女の日)としてお祝いされました。この日が「女王の日」の始まりでした。」

Na het overlijden van Koning Willem III op 23 november 1890 werd Wilhelmina Koningin, onder regentschap van haar moeder Koningin Emma. Op 31 augustus 1902 groeide Koninginnedag uit tot een echt volksfeest.

「1890年11月23日の国王ウィレム3世の死後、王妃エンマの摂政のもとでウィルヘルミナは女王になりました。1902年8月31日には女王の日は祭日になりました。」

Juliana
In september 1948 volgde Koningin Juliana haar moeder op. Zij vierde net als Koningin Wilhelmina Koninginnedag op haar eigen verjaardag: 30 april, voor het eerst in 1949.

「1948年9月にユリアナ女王が王位を継承しました。そして1949年に自分の誕生日である4月30日に最初の女王の日を、ウィルヘルミナ女王と同じように祝いました。」

Beatrix
Koningin Beatrix besloot bij haar aantreden als Koningin, uit respect voor haar moeder, Koninginnedag op 30 april te blijven vieren. Ze koos ervoor niet de mensen naar haar toe te laten komen, maar juist zelf naar de mensen toe te gaan. Samen met andere leden van de Koninklijke Familie bezocht ze ieder jaar een of twee gemeenten in Nederland, om daar Koninginnedag te vieren.

「(1980年に即位した)ベアトリクス女王は、母親への敬意を表すために女王の日を4月30日のままとして祝うことを決めました。彼女は、人々が彼女のもとへ来ることではなく、彼女が人々の方へ行くことを選びました。毎年女王の日を祝うために、彼女は他の家族とともにオランダの1-2都市を訪問するようになりました。」

ベアトリクス女王の誕生日は1月31日ですので、オランダでは真冬。厳寒の時期に様々な行事を行うのは相応しくないということもあって、女王の日をユリアナ女王の誕生日である4月30日のままとしたのです。

1949年から2013年までの長い間 Koninginnedag 女王の日だったため、オランダ人の中には未だに Koningsdag 国王の日を Koninginnedag と間違う人もいますね。

ベアトリクス女王が即位した1980年から始まった王家の各都市訪問、2014年から4月27日に変更になり、名称も Koningsdag 国王の日になって4回目の2017年、王家ゆかりの地、Tilburg に国王とその家族はやってきました。

Koningsdag 2017 druk en gezellig

“2017年の国王の日、活気があって和気あいあいの雰囲気”

gezellig ヘゼリッヒ、よく使われる言葉です。居心地がいい、和気あいあい、心地よい、気持ちいい、寛いだ、などの意味です。

Tilburg ティルブルフは、オランダ南部 Noord-Brabant 州のほぼ真ん中に位置する都市です。

オランダの二代目の国王であるウイレム2世(Willem II、在位は1840年10月7日 から 1849年3月17日)がTilburgに王宮を建て、そこで没して(1849年3月17日)います。

王宮の一部は今も市の中心部に残っており、結婚式や様々な催しに使われています。

Koning Willem II College という名の中等教育校(school voor middelbaar onderwijs)やサッカー一部リーグの Willem II にもその名が使われています。

Het bezoek van de koninklijke familie aan Tilburg en daarmee de viering van Koningsdag 2017 was een grandioos en mooi feest. Het was druk en gezellig in de stad. Heel Tilburg was Oranje gekleurd.

「2017年国王の日を祝うための国王一家の Tilburg 訪問は雄大な、そして素晴らしいお祭りだった。町は賑やかで心地よかった。Tilburg 中がオレンジ色に染まった。」

15万人の人が訪れ、4000人のボランティアが様々な活躍しました。電車でやってきた国王とその一家は、駅から町の中心部まで歩いて行き、その間に市は13のイベントを披露しました。

13という数字も Tilburg と関係しているのですよね。Tilburg の市外局番が 013 ですので・・・。

町には Poppodium 013(ヌル・デルティーン) という小さなコンサート会場もあります。

電車でやって来る国王とその家族、駅には既に多くの人たちが待っていました。

臨時の観覧車まで据え付けられていました。

到着は11時の予定でしたが、5分余り過ぎて漸く電車が駅に着きました。やはり遅れて当たり前のオランダ鉄道(NS)だからでしょうか?

マキシマ王妃(Koningin Máxima)

アマリア王女(Catharina-Amalia Beatrix Carmen Victoria, Prinses van Oranje, Prinses der Nederlanden, Prinses van Oranje-Nassau、2003年12月7日生まれ)、第一位の王位継承権のある人

建築中の建物のカバーもオランダ国旗の色です。

コンスタンティン王子(Constantijn Christof Frederik Aschwin, Prins der Nederlanden, Prins van Oranje-Nassau)、国王の一番下の弟

50歳の誕生日ということで50台のピアノによる演奏

午後2時半からの演奏を見て、ビデオに撮ったつもりでしたがうまくとれていませんでした。ですので、こちらでご覧になってください。

Koningsdag 2017 – Kings Day 2017 – 50 Piano's and Circus Artists

Tilburg市長もウィレム・アレクサンダー国王も大満足の二時間余りでした。

Koningsdag Tilburg

一般の人たちの言葉を交わしたり、握手したり、一緒に写真を撮ったり・・・、ほかの国の王室では考えられないことでしょう。庶民に愛されるオランダ王室ならではの素晴らしい行事です。

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