オランダでは友達同士はもちろん、会社内でもお互いにファーストネームで呼び合います。同僚は当然のことですが、社長だろうが、役員だろうが、直属の上司だろうが皆お互いにファーストネームです。
Goede morgen, Mark(部長).
Tot morgen, Peter(役員).
日本だと上司よりも先に家に帰れないんだって? などとオランダ人に言われたこともありますが、今ではどうなのでしょう?
オランダでは時間になれば皆さっと帰っていきます。皆会社よりも私生活のほうが大事ですから・・・。
たとえファーストネームで呼び合っても必ずしも馴れ馴れしいわけではなく、それなりの節度はあります。
それに、社長やボスとも少し親しくなれば、je、jijで話しています。
ただ、ちょっとかしこまった会合だったり、外部の人がいたりする時は、u を使う、というように使い分けているようです。
英語には無い敬称ですので、なかなかこの使い分けも難しいのですが、知らない人に何かをものを尋ねたりする時はそれなりに「丁寧な言い方」を使いたいものです。
ちょっとした表現でもトラブルのもとになることがあります。余計なトラブルは避けたいものですね。
丁寧な言い方 formeel spraak をする場合には、基本的に zullen の過去形 zou/zouden が使われます。
Formeel spraak
1. Ik zou graag willen uitstappen.
イク ザウ フラーフ ウィレン アユトスタッペン。
電車やバスから降りたいのだけど、扉のところに図体の大きなオランダ人が
立っていて邪魔だったら、皮肉をたっぷりこめてこう言いましょう。
2. Zou iemand even willen/kunnen helpen?
ザウ イーマント エーヴェン ウィレン/クネン ヘルペン?
だれかに助けや手伝いを求める時に使います。
3. Zou u dat willen/kunnen herhalen?
ザウ ユ ダト ウィレン/クネン ヘアハーレン?
何を言っているのか聞き取れない時、もう一度言って欲しい時に使います。
4. Zou je de radio wat zachter willen zetten?
ザウ イェ デ ラーディオ ワット ザハタァ ウィレン ゼッテン?
お隣のラジオの音が大きすぎる時に、こう言ってお隣に注意してください。
5. Zou u mijn jas willen aangeven?
ザウ ユ マイン ヤス ウィレン アアンヘーベン?
クロークに預けたコートを取ってもらう時などに使えます。
訳は書くまでもないと思いますが・・・。
1. ここで降りたいのですが・・・。
2. どなたか手伝ってもらえませんか?
3. もう一度繰り返して(言って)もらえますか?
4. ラジオの音、少し小さくしてもらえませんか?
5. 私のコートを取っていただきたいのですが・・・。
これらに対して、あまり丁寧ではない、ちょっとラフな言い方はそれぞれ以下のようになります。
Informeel spraak
1. Ik wil graag uitstappen. / Mag ik eruit?
イク ウィル フラーフ アユトスタッペン。/ マハ イク エルアユト?
2. Kan iemand even helpen?
カン イーマント エヴェン ヘルペン?
3. Kun je dat herhalen? / Zeg dat nog eens?
クン イェ ダット ヘアハーレン?
ゼヒ ダット ノッホ エエンス?
4. Zet de radio wat zachter, alstjeblieft.
ゼット デ ラーディオ ワット ザハタァ、アルストイェブリーフト。
5. Mag ik mijn jas? / Wil je mijn jas even aangeven?
マハ イク マイン ヤス?
ウィル イェ マイン ヤス エーヴェン アアンヘーヴェン?
きちんと使い分けるようにしましょう。